発電機AとBを並列運転しているとして、
- 発電機Aの界磁電流を調整して、端子電圧を増加
- 発電機Bの端子電圧は一定
- 各発電機の有効電力出力は一定 の場合、
このときのそれぞれの発電機の
- 界磁電流
- 内部誘起電圧
- 無効電力
- 力率
- 電機子電流
はどのように変化するのでしょうか。
吉田 純平 Unselected an answer
条件より 発電機Aの『界磁電流を調整して、端子電圧を増加』 および 『有効電力は一定』とありますので発電機Aの定数はそれぞれ下記の通り変化します。
- 界磁電流 上昇
- 内部誘起電圧 上昇(界磁電流に比例するため)
- 無効電力 増加(端子電圧を増加させるため)
- 力率 低下(有効電力が一定のため、無効電力が増加すれば力率は低下する)
- 電機子電流 上昇(有効電力が一定で無効電力が増加するため)
条件より 発電機Bの『端子電圧は一定』 および 『有効電力は一定』とあります。 この条件を満たす下記それぞれの場合で定数の変化が変わります。(発電機BがAPFRやAQR等で『端子電圧は一定』が満たせない条件については割愛します。) 発電機Bの端子電圧がAVRにより一定に保たれている場合:
- 界磁電圧 低下
- 界磁電流 低下(界磁電圧が絞られるため同様に絞られる)
- 内部誘起電圧 低下(界磁電流に比例するため)
- 無効電力 低下(界磁電圧が絞られるため同様に絞られる)
- 力率 上昇(有効電力が一定のため、無効電力が低下すれば力率は上昇する)
- 電機子電流 低下(有効電力が一定で無効電力が低下するため)
発電機Bの端子電圧が発電機Aより電気的な距離が遠く 影響がない もしくは 電源やLTC付き変圧器等他の機器で上昇分の電圧を調整することで一定に保たれている場合:
- 界磁電流 一定
- 内部誘起電圧 一定
- 無効電力 一定
- 力率 一定
- 電機子電流 一定
Kameda Kazuyuki Edited answer