避雷器は,高圧配電線や特別高圧用配電線路に発生する過電圧を抑制して,電気設備の絶縁破壊を防止する保護装置です。ほとんどの避雷器には酸化亜鉛素子(ZnO素子)が用いられ,次の2種類に分類されます。
- ギャップ付き避雷器(内部にZnO素子とギャップを内蔵)
- ギャップレス避雷器(ZnO素子のみでギャップを内蔵しない)
避雷器の動作時の電流および電圧波形は 図1 に示す通りであり,図1 の特性やZnO素子が常時無課電であり課電劣化の影響が少ない特徴を有することから,6.6 kV系統ではギャップ付き避雷器が一般的に用いられています。
詳細は「SPD・避雷器と耐雷トランスを用いた雷保護」オーム社(2015−6)に記載されているのでご参照下さい。
(中部大学 教授 山本和男 記)
Kameda Kazuyuki Edited answer