系統解列用 UFR の整定に拘わる取り組みについて、石油学会として、あるいは産業有志連合としてどのような取り組みを行っているのか紹介して下さい。
Kameda Kazuyuki Answered question
質疑応答 2023-0256「周波数低下リレーの目的と整定値」で説明したように、電力広域的運営推進機関 (OCCTO) [1] からの「系統解列用波数低下リレー (UFR) について、-5%(北海道は-6%)、2秒に設定値変更のお願い」に対して、産業有志連合の各事業者が個別協議時に確認すべき項目について、石油学会を中心とした産業有志連合でリスト化するなど、下記のような活動を行いました。
石油学会を中心とした産業有志連合の具体的な活動内容については、関連資料 : 2022年度石油学会電気研究討論会 特命WG 活動報告 「系統連系UFRに掛かる個別協議方法の確立」をご参照下さい。
- 標準整定値のリスクの確認
- 他の産業界への呼掛けと認識の確認(日本製紙連合会、関東電気主任技術者会、大口自家発電施設者懇話会、その他)
- 標準整定値を推奨・検討・法律制定している機関へ真意の確認(リスクの提言)や具体的な協議・交渉、すなわち、 ➀ 経済産業省と : 電力レジリエンスに掛かる全項目についての方針策定、② 電力広域的運営推進機関 [1] と: 電力レジリエンスに掛かる具体的な指標の提示、規格化の推進、経産省への提言、 ③ 送配電網協議会 [1] と : 規格化の提示を受けて具体的なルール化
- 経産省資源エネルギー庁(電力・ガス事業部 基盤整備課)を訪問し、標準整定値の産業界へのリスクを提言し、理解頂き、具体的な検討を電力広域的運営推進機関 [1] と実施するよう指示を受けた。
- 電力広域的運営推進機関 [1] と約2年半、様々なリスクや緩和策を検討し、個別協議の重要性を理解しただき、系統連系規程の改定を導いた。
- 「個別協議」時の具体的なリストの作成を送配電網協議会 [1] および 一送代表(この時は、一般送配電事業者の代表として中部電力パワーグリッド)と協議し、「個別協議時の確認リスト」を作成し、その管理方法も明確にした。「個別協議」時の確認リストの取り扱いについては、関連資料の5頁 をご参照下さい。
関連する質疑応答 : [1] 質疑応答2023-0260 「電気事業法と関連事業および関連団体」参照
関連資料 : 2022年度石油学会電気研究討論会 特命WG 活動報告「系統連系UFRに掛かる個別協議方法の確立」
(石油学会の方からの回答です)
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