ケーブルのシースの接地方法について、片端接地方式と両端接地方式の使い分けについて教えて下さい。
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Kameda Kazuyuki Changed status to publish
ケーブルシースの接地方法は、片端接地が基本です。しかし、片端接地で危険な電位上昇が生じる場合は、両端接地を採用することが必要です。
なお、両端接地の場合には循環電流が流れるので、避雷器LAを設置するなどの対策が必要です。特に単芯ケーブルを敷設する場合には注意が必要です。
また、異相地絡でシース損傷・火災事故にならないように接地線の太さの選定・設計も重要です。ケーブル芯線の種類(単芯、トリプレックス、3芯)、敷設方式、電圧、接地系と接地電流の大きさ等の情報を基に選定・設計します。
(注)一般に常時のシース電位としては『30~60Vが許容電位』として用いられることが多い。わが国では労働安全衛生規則において、50V以下では特別の安全対策は必要なく、50Vを超える場合においても感電を防止するための囲い等を設けることが規定されている。 なお、諸外国ではシース電圧の許容値として、露出されているところで50V、直埋あるいは人体に接触しない場所で60~100Vとされている。 わが国でも大サイズ゙大容量ケーブルの場合、発電所構内などでは、適切な防護対策を施した上で100V以上を許容している例もある。
(JFEスチール 廣崎記)
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