サイリスタ変換器の構成と高調波、高調波対策(抑制)上注意すべき点について教えて下さい。
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Kameda Kazuyuki Changed status to publish
サイリスタ変換器は,小形の単相変換器から,大形の多相変換器までいろいろな構成があります。
最も簡単な三相変換器は,サイリスタ6個を使い6パルス三相ブリッジを構成し,三相電源に接続します。サイリスタは,ゲート信号により電流オンタイミングを制御します。電源に対し,サイリスタをオンするタイミングを調整することで,出力電圧を制御します。ゲートをオンするタイミングで素子に順電圧がかかっていないとサイリスタは導通を開始できません。従って,サイリスタブリッジが一つの変圧器に複数つながっている場合,他のサイリスタの転流のタイミングと自分のサイリスタの転流タイミングが重なっても転流が正常に行えるよう入力側に交流リアクトルを入れて,転流中の電圧の落ち込みを抑えることが必要です。 直流出力側には,出力電流を平滑する直流リアクトルが接続されます。三相変換器は5,7,11,13次などの高調波を発生します。高調波を低減するために大容量の変換器は,複数の三相ブリッジを2次電圧位相の異なる変圧器巻き線に接続することで、多相化し 5、7次などの低次の高調波を打ち消すことで、電流波形の改善を図ります。
下図は、サイリスタ変換器(コンバータ)の例です。
正方向のサイリスタ6個で三相ブリッジを構成、逆方向のサイリスタ6個で回生用の三相ブリッジを構成し、正逆方向のブリッジを切り替えることで、インバータの力行、回生運転に対応している。
(電機メーカーの方からの回答です)
Kameda Kazuyuki Answered question