「腐食の大きさ」はどのような要素(原因)によって決まるのでしょうか? 関連する資料についても紹介して下さい。
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Kameda Kazuyuki Changed status to publish
腐食の大きさとは腐食電流の大きさとなります。一般的には腐食速度と示され,その単位はmm/yとなります。
【電気的な腐食の大きさ】 腐食電流はオームの法則に依存します。(I=V/R)
ここで、Vは陽極部と陰極部の電位差を示しており、Rは陽極部と陰極部の極間抵抗となる。陽極部と陰極部の電位差が大きいほど、あるいはその極間抵抗が小さいほど腐食電流が多く流れるため腐食が大きくなります。
【電気化学的な腐食の大きさ】 腐食反応は以下のように示されます。
酸化反応: Fe → Fe2+ + 2e-
還元反応: H2O + 1/2O2 + 2e- → 2OH-
Fe + H2O + 1/2O2 → Fe(OH)2 (サビ)
Feが溶解する酸化反応が進むことで腐食速度が大きくなります。酸化反応と還元反応は等価で生じるため、酸化反応を進めるためには同等の還元反応が進む必要があります。ここで注目すべきはO2であり、還元反応が進むためにはO2が供給される必要があります。
したがって、O2の拡散速度によって腐食の大きさが決まることになります。つまり、酸素がどれだけ鋼材表面に到達するかで腐食速度は決定されます。
詳細は、弊社HPのプレゼン資料「腐食と電気防食」を御参照下さい。
URL:http://www.nakabohtec.co.jp/presentation/pdf/presentation01.pdf
(株式会社ナカボーテック 久野記)
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