質問番号 2022-0207で、「発電機の皮相電力と能力曲線(Capability Curve)」について説明して頂きました。引き続き、「発電機の皮相電力と能力曲線(Capability Curve)その2」について説明して下さい。
ETAP News の「長谷コラム」の中に、「発電機の皮相電力と能力曲線(Capability Curve)その2」があります。下記のURLをクリックして、ご覧になって下さい。
https://www.eltechs.co.jp/EltechsNews31_j.shtml
質問番号 2022-0207では、発電機が無限母線につながる系統モデルの関係式として発電機端子の電圧 v(t) ・電流 i(t) に代わって有効電力・無効電力 (P,Q) あるいは (p,q) で表現する式 (30.9)を導き、さらにこの式を基礎として発電機の運転状態を (p,q) 座標で表示できることを解説しました。次に、発電機の運転限界を (P,Q) あるいは (p,q) 座標で示す能力曲線 (Capability Curve)の解説をしました。今回はその続きです。
この章では、下記の項目についての説明です。
31.1 発電機の能力曲線(Capability Curve)続き
31.2 進相運転領域の能力曲線禁止領域とEL-limit
31.3 進相運転による発電機ステータ端部の異常過熱問題による禁止領域
31.4 発電機の遅相運転と進相運転、電動機能力曲線との比較
31.5 発電機の自動無効電力制御 AQR とは
今回はここまでとしましょう。次回は、「発電機のP-Q-δ特性とP-δ曲線、Q-δ曲線」について解説します。