2019年のニューヨークの大停電は、ハドソン川の下を流れるガスパイプラインの漏れによる爆発が原因で、Manhattan blackout of July 2019 と言われ、主にマンハッタンの西側を中心に5番街からハドソン川まで、およそ30ブロックの範囲に及び、停電が約5時間続いたと言われています。
日本でも2018年9月6日 3:07 に北海道胆振東部地震が発生し、その18分後の6日 3:25、北海道電力管内全域でブラックアウト(BO: 北電管内全域の電源供給が停止)に至り、1度目のブラックスタート(BS)が失敗、2度目のBSにより、一般負荷が運転完了したのが 8日 0:13 と言われています。
このように、北電のBOの場合、BSになぜ2日もかかったのか(どのような経緯をたどってBOに至ったか、BSがどのように実施されたか)、BSに必要な技術的な要素、北電BSの教訓などについて説明した資料がありましたら紹介して下さい。
電気評論 Vol.107 No.4, 2022(Page 14~34)に、長谷良秀氏が寄稿された「北海道電力2018年9月6日大停電後のブラックスタートに関する私的考察」という論文がありますので紹介します。本論文については、関連資料 16-1〔北海道電力2018年9月6日大停電後のブラックスタートに関する私的考察〕(See Page 16-1) に全文を掲載していますので参照して下さい(全21頁です)。
参考: 「電気評論」は、電気工学や電力技術に関する学術雑誌で、電気評論社(https://www.ehyo.co.jp/)によって発行されている、主に電力会社や重電メーカーの技術者、大学の学生や研究者を対象とした学術雑誌です。電気評論は、最新の技術動向やエネルギー、環境、経済に関する情報を提供し、読者にとって貴重な情報源となっていましたが、残念ながら、現在休刊になっているようです。