低圧インバータをV/F制御で使用しています。
インバータの二次側(出力側)の電流値をクランプメータで計測した値とインバータ本体が示す電流値とに2倍程度の差(クランプメータの方が大きい。計測時の出力周波数は55Hz)がありますが、インバータを更新する必要はあるのでしょうか?
導入後12年を経過していますので、コンデンサと冷却ファンを交換すれば継続して運用できると考えていますが如何でしょうか?
皆さんはどの程度やどのような現象に至った時にインバータを更新されていますか?
インバータの二次側(出力側)の電流値をクランプメータで計測した値とインバータ本体が示す電流値とで2倍程度の差がある原因について考えます。 インバータの電流はインバータ出力に取り付けられたホールCT(電流検出器)で行われます。信号にはインバータの高調波が乗ることもあるので,これをフィルタで除去してインバータのマイコン基板に取り込みます。クランプメータはその種類にも因りますが,高調波があると正しく実効値が表示されない可能性があります。 差が2倍と大きいですが,インバータの何らかの異常で2倍程度の電流が流れている場合は,インバータは過負荷などでトリップすると思われます。 可能であれば,インバータの出力電圧,電流波形をシンクロスコープなどで観測してみてください。インバータは,導入後12年を経過しているとのことですが,取り扱い説明書に従いコンデンサや冷却ファンなどの部品を交換してください。 インバータの交換時期は,使用されている環境や用途よって異なります。エアコンのある空気のきれいな部屋に設置されていれば,寿命は延びますが,高温・湿潤・空気の汚い環境の場合は,部品の劣化を招くので寿命の低下を招きます。
(電機メーカーの方からの回答です)