高調波電圧歪率、高調波電流歪率(高調波流出電流)などが規制値を超えている場合、あるいは機器の損傷(ダメージ)を軽減するための高調波対策(高調波抑制方法)について教えて下さい。
このQ&Aは完了しましたのでクローズします
Kameda Kazuyuki Changed status to publish
高調波対策(高調波抑制方法)として、下記のような方法が考えられます。
① まず、高調波の発生量の少ない変換器など負荷機器の採用を行う必要があります。インバータにおいては、PWM コンバータなどの採用がこの例です。
② 次に負荷機器の変圧器の位相関係を工夫することで、互いの機器の高調波をキャンセルすることを検討します。例えば、三相サイリスタブリッジ(6パルス)を2つ用いて、例えば一方を Dd0、他方を Yd11 の変圧器に接続することで、変圧器2次電圧に30度の位相差を設けます。6パルスの変換器の負荷が同等であれば、12パルスの変換器となり、高調波が減少します。
③ これでも高調波が規制値を超える場合、高調波フィルタを設置します。高調波フィルタは、高調波を減らすと同時に、電源力率を改善することが可能です。
④ さらに電炉負荷のように負荷の変動が大きく、系統電圧に影響が出るときは無効電力補償装置と高調波フィルタを組み合わせ設置します。
(以上、電機メーカーの方からの回答です)
参考:
6パルスおよび12パルス変換器の回路構成例と、6パルス、12パルスおよび24パルス変換器からの高調波電流値の比較(例)です。
Kameda Kazuyuki Changed status to publish