自家用送電線にて断線事故が発生し、保護協調不良により、停電範囲が拡大してしました。このような事故に対して停電範囲を最小限に抑えるために、距離継電器を適正に整定することが必要です。距離継電器を適正に整定する方法について教えて下さい。
このQ&Aは完了しましたのでクローズします
Kameda Kazuyuki Marked as closed
架空送電線系統に1線断線事故が生じると、即時に1線地絡、3相短絡事故に至り、より広い範囲の停電に発展する恐れがあります。 送電線などの系統事故発生時に,事故点までの電気的距離を算出し,その値に応じて事故検出する保護装置が距離継電器です。 距離継電器についての技術資料として、下記のような資料がURLにアップロードされています。
- 距離リレーの高速化技術(東芝レビュー62 No.2)https://www.toshiba.co.jp/tech/review/2007/02/62_02pdf/a06.pdf
- 距離継電器からみた送電線のインピーダンス(日立評第43巻第3号)https://www.hitachihyoron.com/jp/pdf/1961/03/1961_03_05.pdf
- 距離保護の原理と特徴 https://crushtymks.com/ja/protection/1394-principles-and-characteristics-of-distance-protection.html
しかし、1線断線故障に伴う故障計算を行い、距離継電器の特性を理解して適正に整定するのはかなり難解です。 必要に応じて電機メーカーやコンサルティング会社の協力を得ることも必要かと思います。1線断線故障計算の例題については、下記の資料がURLにアップロードされています。
- 一線断線故障計算の例題(電気の神髄) https://denki-no-shinzui.com/3464/
- 送電線の1線断線事故に関する計算問題(電験王 電験1種) https://denken-ou.com/c1/denryokukanrih26-3/
また、距離継電器を設定するためのツールとして、etap StarZ があります。下図は etap カタログからの抜粋です。(etap については株式会社エルテクス設計にお問合せ下さい)
Kameda Kazuyuki Edited answer