高圧ケーブル直線接続部にて地絡事故発生し、当該フィーダ以外の遮断器が地絡継電器の動作によりトリップし、波及停電が発生しました。地絡方向継電器の設定の変更を検討しています。計算手法、継電器整定について教えて下さい。
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この事例は、先ず、どうして高圧ケーブルの直線接続部に水が侵入したのか、構造的な問題、周りの環境の問題等についての調査検討が必要です。これらのハード面の問題を解決して下さい。その上で、地絡事故(1線地絡事故あるいは2線地絡事故)により、なぜ事故系統の開放だけにとどまらず波及停電に至ったのかの検討が必要です。
一般的な地絡電流計算手法については、「工場配電」:電気学会・工場電気設備技術調査専門委員会編、オーム社発行 をご参照下さい。第2編「設計」第2章「故障計算」2・3節「地絡故障の計算」に記載されています。https://shop.ohmsha.co.jp/shopdetail/000000001398/
etap の短絡電流プログラムでは、IEC規格 IEC 60909(工場配電系統)および IEC 61363(船舶関連)、米国規格 ANSI/IEEE C37 に基づき、3相短絡電流計算、線間短絡、2線地絡、1線地絡電流計算を同時に行うことができます。
短絡電流計算については、「Q&Aゾーン」よりキーワード「短絡電流」で検索してみて下さい。これまでに下記の5件の Q&A(質疑応答)がアップロードされています。
- 2020-0001 短絡電流計算手法、規格および便利なツール
- 2020-0002 IEC規格による短絡電流計算手法
- 2020-0003 短絡電流計算結果と保護装置の遮断責務の評価
- 2020-0004 短絡電流計算結果が保護装置の遮断能力に対して大きい場合の対応策
- 2020-0005 IECによる短絡電流計算結果と手計算による計算結果の比較
また、保護協調については、先の「質問番号 2020-0063」をご参照下さい。(etap については株式会社エルテクス設計にお問合せ下さい)
Kameda Kazuyuki Edited answer