定格出力600Vを目指した設備を構築しますが、入力電圧の変動によって出力が600Vを超える可能性があります。電気設備技術基準で交流は600Vを超えると「高圧」となっていますが、600Vを少しでも超えるのであれば、その設備は高圧設備としての取扱いになるのでしょうか?
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Katsumi Miura Changed status to publish
電線路の電圧の種別は、電気設備に関する技術基準で、表(左)のように低圧、高圧及び特別高圧の三種が定められています。また、電線路の公称電圧と最高電圧が JEC-0222で、表(左)のように規定されています。
一方、例えば「一般用低圧三相かご形誘導電動機」の定格電圧は、JIS C 4210 : 2001 で 200, 220, 400, 440Vと規定されています。耐電圧は、下記の試験電圧(実効値)の120%の電圧を1秒間加えてこれに耐えることとなっています。
- 電動機定格出力1kW未満 2E+500 (V) (最低1000V) Eは定格電圧
- 電動機定格出力1kW以上 2E+1000 (V) (最低1500V)
電気設備を構築する場合、これらの条件を考慮して配電電圧を決め、配電盤や電動機などの定格電圧を選定することになります。例えば配電電圧として600Vを適用した場合、JIS C 4210 : 2001 に基づき製作された電動機が使用できなくなります。
ご質問の本題に戻りますが、「600Vを少しでも超えるのであれば、その設備は高圧設備としての取扱いになるのでしょうか?」について、残念ながら法規的な解釈について正しく回答することができません。
どなたか、追加回答をお願いします。
Kameda Kazuyuki Edited answer