PLCの入出力設計の考え方で御教示頂けますと幸いです。
①例えば、電磁弁のコイルを励磁させる回路では、一旦、補助リレーで信号を受けて、その補助接点を電磁弁コイルの励磁している設計が多いようですが何故でしょうか?
②同じくセンサのON、OFF信号を入力する際に入力カードに直接入力せずに一旦リレー受けをして、その接点を入力カードに接続するケースも多くみます。直接入力するのは不可なのでしょうか?
一つ思うのは現場側のセンサが短絡して大電流が流れたときにカードが破損するかリレー一個の破損で済むかなどのメリットはあるかなと思いました。
(エンジニアリング会社のPLCご担当の方からの回答です)
① 最近のPLCは小型化されているため、COM共通でトランジスタ出力をしているタイプが多く、そのため電磁弁のコイル電流を考慮して、補助リレーを経由して出力している場合が多いですね。PLCがリレー接点出力でしたら、直接出力も可能ですが、開閉頻度や接点容量にも問題ないか確認が必要です。
(補足)電磁弁は、種類によっては、開閉の際に大きなサージが発生するものもあり、そのために接点容量の大きなリレーでリレー受けする事が多いと思います。また、サージキラーを、端子台に取り付けることもあります。
② PLCの入力信号は、直接入力することが一般的です。補助リレー経由で考えられることは、設計思想として、PLC入力はフォトカプラのCOM共通なのでPLC入力カードと分離(アイソレーション)したいという事が考えられます。その分コストも高くなります。その他、入力信号を増幅して使用する場合、補助リレーで接点増幅することも考えられます。
(補足)多点タイプのDC入力ユニットを使用する場合、極性があり(マイナスコモン、プラスコモン)かつ、そのユニットに接続する、センサー信号仕様タイプ(プラスコモン、マイナスコモン)が、混在している場合、リレー受けが必要になるかと思います。