質問番号 2020-0077 で「地絡検出(非接地系の地絡電流)」について説明して頂きましたが、高圧6.6kV, 3.3kV 系統における地絡保護についての留意点、および国内と海外との保護方式の違いについても説明して下さい。
Kameda Kazuyuki Answered question
図1 に「高圧系統の非接地方式による保護リレーの設計」について整理して資料がありますのでご参照下さい。国内では、接地用変圧器 GPT(最近では EVT : Earthed Voltage Transformer ともいう)で検出した零相電圧 V0 と零相変流器 ZCT で検出した零相電流 I0 の値とその位相から方向地絡継電器 DG (67) で保護している。
この方式では、I0 の値が小さいこと、電源送り出し側の変電所でGPT接地している場合に、更に電気室側でもGPT接地することにより「多重接地」となることが多く、誤動作によるトラブルが起きている。
海外では、IED(Intelligent Electronics Device)による3個のCTからI0を検出する 「残留回路方式」 である。
図1 高圧系統の非接地方式による保護リレーの設計
(エンジニアリング会社の方からの回答です)
Kameda Kazuyuki Edited answer