2020年3月に、企業の垣根を越えて、電気エンジニア同士が協力して技術力を高め、問題点を共有し、解決するためのコミュニティとして「電気エンジニアのための Q&A コミュニティ」が設立されました。これまでの200項目の質疑応答を振り返って、One Team as Japan を旗印に、世界に負けない Japan Team の育成を目ざして来た、その成果、今後の Q&A Community for EE の進め方についての思いをお聞かせ下さい。
「仕事を進める上で、分からなくて困ったこと、もっと良く知りたいこと」などについて、企業間の垣根を越えて、教えたり、教えてもらったり、電気エンジニア同士が協力して、お互いの技術力を高めていけるようなコミュニティを作りたいと思い、2020年6月に「電気エンジニアのためのQ&Aコミュニティ : Q&A Community for Electrical Engineers」を立ち上げました。
Q&A 100 Book (2021年3月発行)
ところが、当初は(残念ながら今もそうですが)、皆さまからの質問が殆んどありませんでした。やむを得ず、私がエルテクス設計在任中に作成した技術資料、プレゼンテーション用の資料、雑誌に投稿した資料などを整理し、協力者の方々にも回答のお願いをして、それをQ&Aの形式で順次アップロードしていきました。それが1年間で100項目になりました。
100項目の回答の中には、協力者の方々の貴重な経験と知識が含まれているので、これをQ&A 100 Book として1冊の本(A4サイズ、300頁)として編集し、このコミュニティの Web Site https://www.elec-consulting.com/ にアップロードし、ご希望の方に無料配布(配信)しました。
Q&A 200 Book (2022年6月発行)
100項目以降は、高調波、再生可能エネルギー、雷と保護、電気防食、電気鉄道などについて、私自身が知りたいと思っていることについて質問項目をまとめ、それぞれの分野のエキスパートの方々にお願いしてご回答して頂きました。現場とトラブル、電気全般についても、産業用電気設備およびエンジニアリング会社の方々の貴重な経験を基に回答して頂きました。そして、この5月に Q&A が200項目に達し、このこれまでの200項目のQ&Aを再編集して Q&A 200 Bookとして発刊することにしました。
Q&A 200 Book は、ダウンロード版だけでなく製本版が欲しいというご要望を考慮して、350冊限定版として発刊することにしました。 皆さまの 「本棚に置きたい1冊」 になればと思います。
Q&A 300 Book
Q&A 300 Bookは、どうなるでしょうか? 協力者40名ほどの方にご協力して頂いているとはいえ、私ひとりでの運営では、時間的にも、能力的にも、経済的にも、かなり厳しくなってきました。 いま、『企業の垣根を越えて』という道の厳しさを、ひしひしと感じています。
☆ この 「コミュニティがこれからも継続していけるよう」、皆さまの質疑応答 (Question and Answer) など積極的なご参加をお願いします。 ☆ どの会社にも「保全ニュース、トラブルレポート、技術レポート … 」のような資料があると思います。
先ず、あなたの会社から、このような資料を開示して頂けないでしょうか?
+ あなたの(あなたの会社の)成功を皆さまに生かしてもらえるように!
+ あなたの(あなたの会社の)失敗を皆さまが繰り返さないように!
先ず、あなたが、あなたの会社を説得することから始めましょう。 会社の許可を得るのは、かなりのエネルギーを必要とすると思いますが、あなたが(あなたの会社が)道を開けば、この道は続きます。
(電気エンジニアのためのQ&Aコミュニティ事務局 亀田和之)